●言いたいことは多々あるんだけど…
当時物凄い話題になっていて、思わず見に行ったのがこの映画。
竹内結子さんと草薙剛くんが出ていましたね。
まず最初に言っておくけれど、私はこの映画を全面的に「良い」と思っているわけではない。
はっきり言って「雑な造りの映画」と私は思っていて、前評判ほどの良さはないとも思っています。
ストーリーは、「亡くなったはずの人」がどうしてか生き返り、家族の前に現れるというストーリー。
この原因は不明で、最後まで明かされません。でも、この映画の中に出てくるユニットが不思議な力を持っていて、その力のおかげで復活したんか?という匂わせ方はしていました。ちなみに、ここで歌っているのが柴咲コウちゃん。映画とのリンクはともかく、この曲は良かったですね。
しかし、映画そのものには言いたいことが山ほどありますよ!
まず、武内結子が死んだときの解りやすさ。「たぶん、これ死んでいるよね」というのがすぐわかっちゃったから、その先も読めちゃったんですよね。でも、お友達に言ったら「私は気づかなかった」と言っていたので、気づかない人も多かったのかな。
あと、竹内結子が死んでいて、今目の前にいる彼女が蘇りによる姿だったと気づいた時、消えるのが早すぎ!もうちょっと余韻がほしかったですね…。
ただ、全部が駄目かというとそうでもありません。
柴咲コウが歌っている間、竹内結子を探して必死に走る草薙剛は格好良かった。それだけで涙が出ました。
また、ライブの途中に地震が起きて人の魂?らしきものが天に昇っていくのですが、それが本当に美しい。人の魂の美しさが良く表れているなと思いました。で、竹内結子の体が途中からどんどん消えていくんですよね。人の魂が天に昇っていくのと同時に、竹内結子の体も少しずつ光って、消えていく・・・・。
ようやく思いがかなったのに、消えて行ってしまうという悲しさ。
実は、竹内結子には婚約者がいて、その友達が草薙なんですよね。でも、婚約者は亡くなってしまう。黄泉がえり現象を知った草薙は、頑張って彼女のために婚約者を生き返らせようとするけれど、生き返らせることができない。なぜなら、黄泉がえりは「本当に会いたい」と思った人のもとにしか現れないから。竹内さんは草薙さんに会いたいと思っていたから、草薙さんのところに現れたのです。
この映画で私が「いいな」と思ったのは、黄泉がえりで家族に会った人が、再びその人が消えてしまった後に晴れ晴れとした顔をしているということ。そこがなんとなく納得と言うか、好きでしたね。