自分がした恋愛の中で、もちろん苦い思い出もたくさんあります。
20歳のとき。
当時、彼氏はバイトでパチンコ屋の店員をしていました。正直言って職業的にはイマイチだったし、今だったら絶対におつきあいなんてしないんだけど、彼は顔が良くて背も高かったし(現金だよね)、何よりすごく優しかったので、そこに惚れたんですよね。車の運転免許も持っていないような人だったけど、そこも気になりませんでした。今思えば、「若さ」でいろいろなことが見えなくなった恋愛だったんだろうな・・・。

最初は良かったんです。
すごく格好良かったし、優しかったし、一緒に歩いていてもみんなに「いいね」って言われました。
まあ、「誰に褒められる」とかは関係なくて、一緒にいて楽しかったんだよね。優しかったし、いい人だったし。身長差が20センチくらいあったから、歩く歩幅も全然違ったんだけど、そういう時にちゃんと合わせて歩いてくれるところが好きでした。でも、「男って優しいだけじゃダメなのね」と思ったのもこの恋愛だったな・・・。

優しいひとだったけど、その分コンプレックスがすごく大きくて、会えば仕事の愚痴ばかりでした。「自分はこんなもんじゃない、周りが認めてくれないんだ」という思考回路で、都合の悪いことは全部人のせい。
ある時、彼が働いていたパチンコ屋で後輩が副リーダーに抜擢されたのですが、その時は「なんであいつが」と恨みつらみをすごく言っていて・・・はっきり言って「小さい男だなー」と思ってしまいましたね。そう思った時から、別れを真剣に考えるようになりました。

「がんばりなよ」というと「俺は貧しいから、恵まれていない」「もっと金持ちだったら」などと言い訳をするし、聞いているうちにイライラすることもしばしば。私は努力しないタイプの男が好きじゃないので、そういうところから次第に「これはダメだ」と思う様になりました。

その当時、私もまだ大学生でそこまで柔軟な発想になる性格でもなかったので仕方ないと思います。たまたま新潟の大学に行ってしまった仲の良い友人が東京に戻ってきたとき、彼氏の話をして「そんなのやめなよ」という一言で決断。

で、結局別れ・・・。そういうダメな男でも、好きだったことは間違いないので、別れた時はショックで大泣きしましたね。向こうはさっさと別の彼女作って「ふざけんなよ!」って感じでしたけど。悲しすぎて冬休み中は東京にいるのもいやで、新潟にいる友人の家に転がり込んで過ごしてました。とはいえ友人の家といっても学生寮だったのでほぼ部屋の中にいただけですが…。(こんな感じ? → 新潟大学の学生寮

ああ、思い出したら切なくなってきちゃったな。これが私の失恋物語です。