予想外の花言葉

見ための美しさとは裏はらに、花言葉に意外なメッセージが含まれていることがあります。
花言葉の詳しい人にうっかり贈ってしまって、「これにはどういう意味があるのだろう」などと、悩ませないようにしてください。
それとも、嫌いな相手に向けてピッタリの花言葉を探し出し、意図的に贈りつけてしまうということもあるのでしょうか。

ミステリー小説にありそうなのは、花言葉をメッセージにして伝えるという方法です。
たとえば、自分の秘密を知る相手に「ドクニンジン(花言葉は「あなたは私の命取り」)」を贈りつけ、そのお返しとして「アイビー(花言葉は「死んでも離れない」)」が贈り返されてくることも考えられます。

戦い

まるでケンカを売っているかのような、血の気の多い花言葉としては、ノコギリソウは「戦い」、オダマキは「勝利への決意」と、戦う気満々な花言葉です。
また、アスパラガスは「敵を排除」してから「私が勝つ」と勝利宣言をするということですが、アスパラガスからはそのようなケンカっぱやさはまったく感じられません。
アスパラガスを贈られた相手も、まさかケンカを売られているとは気づかないのではないでしょうか。

「正義」のために戦うのは、ルドベキアという花で、この花には「公平」という意味もあります。
言い争いをしたときに正しいか、正しくないかを見極めるには、公平に物事を判断しなければならないということでしょう。

アリウムもまた真正面から勝負を挑む花で、「くじけない心」で「正しい主張」を行います。
途中であきらめずに最後まで戦い抜くには、相当な忍耐強さが必要になりますから、精神力を鍛えるにはこの花がピッタリです。

嫉妬

花言葉には「愛情」を表現しているものが多く見られますけど、その裏返しとしての「嫉妬」にまつわるものが少なくありません。
ハイドランジアは「あなたは冷たい」と愚痴を言い、ボリジで相手の「心変わり」を責め、マリーゴールドは「嫉妬」の後に「別れの悲しみ」が待っています。
アネモネなどは、「嫉妬のための無実の犠牲」と、どこか文学的な匂いが漂っている花言葉です。

オダマキの花言葉は、そのものズバリの「捨てられた恋人」で、こんな花が贈られてきたら屈辱的でしょう。
ウシノシタクサなどは、浮気相手を「あなたが信じられない」とバッサリ切り捨てるかのような花言葉が付いています。
リンドウには、「悲しんでいるときのあなたが好き」とうっすらと微笑みを浮かべながら、相手が嫉妬するのを楽しんでいそうな雰囲気が漂っています。

チューベローズの花言葉は「火遊び」、エリンジウムは「秘密の恋」と、浮気している人が贈られたら怖い花言葉が隠されています。
チューベローズやエリンジウムの花束をプレゼントされたら、浮気がバレたと思っていいでしょう。