初恋
甘酸っぱい思い出といったら、初恋の記憶ではないでしょうか。
金木犀の花はオレンジ色ですが、白いものは銀木犀で、その花言葉が「初恋」です。
金木犀の花言葉は「真実の愛」、銀木犀の方が金木犀よりも匂いも花も地味なので、初恋のイメージに合っています。
ライラックは「初恋の感動」で、たしかに初めての恋ですから感動的でしょう。
また、シャクヤクの「はじらい」や「はにかみ」などの初々しさも、初恋には付き物です。
レインリリーの「純白の愛」なども何ものにも染まっていない感じがして、初恋にふさわしい花です。
ブローディアは「淡い恋」、ヒアシンスは「控え目な愛」、オンシジュウムなどは「つぼみのままでいて」と初恋を推奨しています。
「初恋は実らない」などと言われますが、小学校や中学校のクラスメートと結婚する人もいますから、恋が叶う可能性はあるでしょう。
片思い
オシロイバナの「あなたを想う」からは、一途に好きな相手のことを想う気持ちが伝わってきます。
「恋する胸の痛み」という花言葉を持つ花はトリトマ、聞いたことのない名前ですが、熱帯アフリカや南アフリカに生息する花です。
それに対して、ペンステモンは「あなたに見とれる」であり、こちらは一目ぼれみたいなものでしょうか。
リナリアは「私の恋を知ってください」で、いかにも片思いの真っ最中という感じです。
リナリアの和名は「姫金魚草」、金魚草によく似た花ですが、金魚草の花言葉は「でしゃばり・騒々しい・図太い」で片思いのイメージに合いません。
しかし、こちらの花言葉の方が、金魚草に合っているのではないでしょうか。
待宵草の花言葉は「ほのかな恋」で、夕方を待つようにひっそりと咲き始めることから、この名前が付けられました。
待宵草というネーミングもステキですけど、ほのかな恋というのが片思いのイメージにピッタリです。
告白
初恋を実らせて、じれったい片思いを解消するには、告白をすることです。
告白には勇気が必要ですし、告白したからといって両思いになれるとは限らず、失恋する可能性もあります。
告白するのは恥ずかしいので、その想いを花に託してプレゼントするという方法もありそうです。
告白にふさわしい花言葉としては、ソリダスターの「私を振り向いて」、カスミソウの「切なる願い」、ニコチアナの「あなたがいれば」などがあげられます。
ヒマワリの「あなたは素晴らしい」とか、アイリスの「あなたを大切にします」あたりも、メッセージとしていいかもしれません。
もし告白後、失恋してしまったとしたら、花言葉が「私を忘れないで」のワスレナグサでも贈っておきましょう。
大人になった今では、初恋のトキメキも、片思いの切なさも、告白のドキドキも、すべて甘酸っぱい思い出となっています。