今でこそ、こんなにダラダラしている私だけど、これでも「好きな人に尽くすことこそ人生」などと思っていた、
かわいい時期だってあったんです。
今でこそ掃除もしないし、洗濯は苦手だし、料理はいつまでも上手になりませんが、
これでも「彼氏に尽くすのがすき」というかわいい時代だってあったんです・・・。
そんな時代のことを、ちょっと振り返ってみたいと思います。
当時、私は18歳。
パチンコ屋で働く彼氏と付き合っていました。
その人が、私が初めてお付き合いをした彼です。
好きな人と両思いになれるって、本当に素敵なことなんだな~と思いました。
彼氏は毎週月曜日が休みだったのですが、その日は学校が終わるとすぐに彼氏の家に行って、
一緒にテレビを見たり、話をしたり・・・なんてことをしていました。
彼氏はパチンコ店員だったけどお給料はとっても安くて、私も学生だからお金がなくて、
だから二人ともあまり出かけることはなかったのですが、たまに二人でショッピングに行くときは楽しかったな。
ご飯を食べて、一緒に洋服を買って、誕生日にはおそろいの指輪を買って・・・。
彼のことを考えるだけで幸せだったし、毎日が楽しいと思えました。
恋をすることの楽しさと幸せを私に教えてくれたのは、彼だったんだと今でも思っています。
当時、私は彼と結婚できると思ってました。
卒業したら彼と結婚して、彼の奥さんになるんだって、本気で考えてました。
バイト代を少しずつためて、結婚資金にするんだ!なんて思ったりね。
朝から晩まで彼のことばっかり考えて、彼のことばっかり目で追って・・・本当に楽しかったな。
「夢中」というのはこういうことを言うんだなと思っていました。
でも、そんな恋も彼の浮気で終わり。
一方的に別れるといわれて、その時は本当に落ち込んだ。
泣いて泣いて、毎週彼に会っていた月曜日が寂しくてたまらなくて・・・
これも恋のせつなさだったんだろうけど、当時は本当に辛くて、
「このまま生きていくことってできるのかな」って思うほどでした。
今、私は彼とぜんぜん違う人と結婚しています。
住んでいるところも遠いから、きっと彼には二度と会うことはないのだと思う。
別れたときは「絶対に許さない」と思っていたけれど、今は浮気されたことすらいい思い出。
思い出すと、なんだかくすぐったいような気持ちになります。
ああいう恋ができてよかった。
そして、そう思える恋ができたことが、嬉しいです。
私は、この思い出を一生忘れないと思います。