乾燥方法

ドライフラワーへと乾燥させる方法として、一番簡単なのは「自然乾燥」ですが、乾燥剤を使って乾かしたり、ドライヤーを当てたり、電子レンジを使って乾かす方法などがあります。
また、ビンの中へ生花を入れて乾燥させる「フラワーボトル」という方法もあり、この場合はビンの中に乾燥剤のシリカゲルを入れて作ります。
ただ自然乾燥といっても、そのまま置いておけばいいというものではなく、キレイな状態で乾燥させるにはさまざまな工夫が必要になります。

STEP1:適した花

ドライフラワーを作る際に、どんな花を選ぶかによって仕上がりが違ってきます。
向いているのは、水分が少なめの花で、乾いた後に全体のボリュームの落ちないものがいいでしょう。
カスミソウやアジサイなどの花が小さめのものはそれだけ早く乾きますし、ドライフラワー後にそれほど変色しません。

ドライフラワーに向いていないのは、水分が多い花や、花が大きめのユリやチューリップなどで、これらは乾燥させるのに時間がかかります。
また、乾燥させるとバラの花のように黒ずんでしまうものがあり、元の花の色がすごく違ってしまう花があります。
コスモスなどの花びらの薄いものも、ドライフラワーにするのは難しかったりします。

STEP2:作るタイミング

ドライフラワーを作り始めるタイミングですが、乾燥させている最中にも花は成長していきますから、7~8分咲きの咲き切っていないタイミングで作ると丁度良いでしょう。
完全に咲き切った状態で作ると、しぼんだ状態でドライフラワーとなってしまいます。

また、花は水揚げや湯上げを行って、元気な状態のものを使用してください。
状態の悪い枝や葉の部分は取り除き、形を整えてからドライフラワーにするとよいでしょう。

STEP3:乾燥させる場所

乾燥させる場所は水のないところ、キッチンやバスルームのような湿気の多い場所を避け、通気性の良い場所に吊るしてください。
乾燥に時間がかかると花が傷みますから、できるだけ短時間で乾燥するように工夫をしましょう。

逆さに吊るすことで乾きやすくなりますし、花同士を小分けして干すことで通気性が良くなります。
乾燥剤を使って乾かしたり、ドライヤーを当てる方法もありますが、花が変形することがあるので、慎重に乾かした方がよさそうです。
あらゆる方法を試しているうちに、「この花には、この方法が良い」と最適な方法が見つかります。

STEP4:かかる時間

完成までにかかる時間は、およそ1週間~2週間程度ですが、ドライヤーを使ったり、乾燥剤を使えばそれより早く仕上がります。
電子レンジを使うという方法もありますが、その場合は、1分間ぐらいずつ様子を見ながら、加熱していってください。

STEP5:飾る場所

完成したドライフラワーはインテリアになりますし、それでリースを編んだり、ボール状に丸めたものを天井から吊るすのもステキです。
お友達などへのプレゼントとして花束で渡す以外に、手作りのドライフラワーをラッピングに付けても喜ばれるでしょう。